「自分を愛することが大事」
「自分を愛さないと誰からも愛されない」という言葉はよく耳にしますよね。
でも自分自身をどうやって愛したら良いの?
と考えている方は多いのではないでしょうか。
- 自分の愛し方が分からない
- いつも人間関係がうまくいかない
本記事では、自分自身を愛するための考え方・自分軸を育てる方法を解説しています。
自分を愛するために必要なこと6つ
自分自身を愛するということは
「自分を大切にして、自分軸で生きる」ということです。
周囲の意見や反応に振り回されず、自分の軸で選択をするということが大切です。
すべてを自分軸で考える
自分軸とは自分の心の声に耳を傾けて自分の意志で行動することです。
私たちは幼いころから、他人に対して思いやりをもつことが大切だと教えられてきました。
「人が嫌がることはしてはいけない」
「他人に迷惑をかけてはいけない」
というような他人優先がベースとなる考え方が育ちやすい環境が多くなっています。
しかし、このような考え方が中心になってしまうと他人軸の行動になりやすいので、
自分軸で生きるためには自分の発言や行動は誰の為なのかを意識していくことが必要です。
自分軸を育てるために、自己について理解を深める
自分軸を育てるということは、「自分のことを知る」ということです。
あなたが心からのわくわくを感じるときはどんな時ですか?
趣味や自分が心から楽しめることは何か自問自答してみてください。
時間を忘れて没頭できることは自分の心が喜んでいる証拠です。
なぜ、それをやっている時が楽しいと感じるのか、理由も分析してみると自分にとっての理解が深まります。
逆に苦手なこと、嫌いなこと、不快なことを知ることも重要です。
それが起こった時にやってしまう行動パターンなどが把握できるとより自分の事を理解できます。
自分の感情に蓋をしない
自分が感じた気持ちに蓋をしないで感じ切ってみてください。
例えば人に言われて嫌だったことに対して苛立ちを覚えても、無理に蓋をせず嫌な気持ちを感じ切ってみてください。
感じる気持ちに対して罪悪感などを抱く必要はありません。
悲しい気持ちや苦しい気持ちを感じてもいいんだと自分を認めてあげてください。
自分という存在はポジティブな面だけでなく、ネガティブな面は必ずあります。
ネガティブな感情は自分を知るチャンスです。
どうしてネガティブな感情になってしまうのかをさらに見ていくと自分自身の過去のトラウマや劣等感が隠れている場合があります。
ネガティブな面に目を向けて自分を認めてあげてください。
そのままの自分で大丈夫とまるっと受け入れてあげると楽になります。
自己否定や自己嫌悪は自分の心を傷つけてしまうので、自分を責めないで気持ちを肯定していきましょう。
固定概念を手放す(~するべきをやめる)
自分自身に対して厳しくしていませんか?
~するべき。~しなければいけない。
など自分に対してのハードルが高いと窮屈になってしまい、できなかった自分を責める原因になってしまいます。
人と仲良くしなければならない
仕事が完璧にできなければならない
良い妻でいなければならない
良い親でいなければならない
良い子供でいなければならない
~するべきって気持ちが自分を苦しめているのであれば手放してしまいましょう。
そして、自分にとっての制限をすこしずつ緩めていきましょう。
別にみんなと仲良くならなくてもいいし、家族だからって100%大好きでいなければならないなんてことはないのです。
一緒にいて何か違和感を感じたり、もやもやする人とは距離を取りましょう。
「自分に嫌なことをする人とは離れる」
「自分に理不尽な我慢はさせない」
をベースにして、嫌いな人からはきっぱり離れましょう。
自分と他人を比較するのをやめる
自分と他人を比べる癖がついていると、自分に対しての不足感が感じやすくなってしまいます。
不足感を感じると自分を肯定できなくなり落ち込んでしまいますよね。
自分ができること、他人ができることは違います。
それぞれの大事な個性です。
『自分は自分。他人は他人。』
自分の軸があれば他人と切り分けることができます。
比べるのは他人ではなくて過去の自分です。
3か月前の自分と比べて今の自分はどう成長できているか、1年前の自分と比べて今の自分はどんな変化があるか。
比べる対象を自分にフォーカスしていきましょう。
小さいことでも自分を肯定!褒め日記をつける
一日の終わりに今日の自分の頑張ったこと、良かったことを記録してみましょう。
一行でも構いません。自分ができたこと、嬉しかったことなどを記録にすることで自己肯定感が高まります。
自分に優しい言葉をかけてあげてください
じんわりと心が喜ぶのを感じますよ。
自分自身を褒める癖付けにもなると思いますので習慣として取り入れてみてくださいね。
自分軸と自己中は全く違うもの
自分軸の話をすると、自分軸で生きるとは自己中心的に生きるということ?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
自分軸=自己中(わがまま)ではありません。
・自己中(わがまま)は相手の都合を考えずに自分の意見を押し通そうとすること
・自分軸は相手の意見を尊重しつつ自分の意見を伝えること
「自分も相手も大切にする」が自分軸の生き方なので、わがままを押し通すこととは異なります。
- 自分軸→自分の意見も大切だけど、相手の意見も大切だからそれぞれを尊重
『みんな違って当たり前、そのままで良い』 - 自己中→自分の意見が大切、相手の意見が受け入れられない
『自分以外の意見は納得できない、自分と意見が違うと否定されるような気持ちになる』
以上のような考え方の違いがあります。
自分を満たすと起こる変化3つ
ここからは、自分で自分を満たすことができるとそのような変化が起きるか解説します。
自分で自分を満たすと、気持ちが安定する
自分で自分を満たしてあげていると、気持ちのコントロールができるようになり、心が安定します。
物事を自分軸で考えられるので外側からの影響をあまり受けなくなり、毎日が穏やかで楽しく感じられます。
自分をまるっと愛すると周りの人からも愛される
自分をまるっと愛せると心に余裕が持てるようになり、心に余裕が持てることで他者に対しての理解や尊重が生まれます。
周りの人に対して心の底から優しくなれます。
そして、真心が相手にも伝わるので自然と周りから愛されるようになります。
下心や見返りを求めるような優しさって実は相手に伝わりやすかったりしますよね。
自分自身が満たされていると、他者の愛を求めなくても充足できているので見返りを求めません。
『自分自身の愛が相手に伝わって、それが自分に戻ってくる』
というイメージです。
だから「自分を愛さないと誰からも愛されない」という言葉があるのです。
自分を愛することで自分も相手も幸せで豊かな気持ちになれる法則です。
自分で自分を愛せると、視野が広がる
現代は情報化世界でスマホを開けば様々なニュースや情報が頭に入ってきやすいですよね。
中には雑音と感じるような情報も多くあります。
私たちは多くのニュースやSNSから必要なもの、大切なものを取捨選択していく必要がありますが実際は頭の中が情報過多でパンパンな状態です。
パンパンな状態だと脳が疲労してしまい、本当に自分が必要な情報を考える余白がなくなってしまいます。
しかし、自分軸で生きて自分を満たせていると心の余裕や思考の余白スペースができます。
気持ちの切り替えがうまくいきやすいので日常的にデジタルデトックスができるようになります。
人の意見に左右されたり、無駄な嫉妬感や自己嫌悪に思考を支配されることなく、今の自分に必要な情報を冷静に見極めることができます。
自分とゆっくり向き合うことで心や脳に疲れがたまらないような生活リズムが送れるので、視野が広がり良い情報が入りやすくなります。
【体験談】自分を愛せない原因とは、親子関係?
私たち日本人は「愛する」という言葉を日常的に使うことがないので「自分を愛しましょう」と言われてもあまりピンときませんよね。
私も以前は自分の事が嫌いで嫌いでとても苦しんでいました。
自己肯定感も低く自分に自信がなくて、人から嫌われたくなくて本心にないことを言ったり
恋愛関係もうまくいかないことが多くて、自分は本当にダメな人間なんだなって思ってました。
すべての事を否定的にとらえてしまう癖があって、人生が楽しいって心の底から思えたことが実は一度もなかったのです。
20代の時に自分のすべてが壊れるくらいの大失敗をして、そこから変わらなきゃって思えるようになりました。
沢山の書籍やブログを読みました。でも答えが見つからなくて、すごく苦しみました。
自分を愛するって言葉ではわかっていても、頭では理解できないのです。
いきなり自分のすべてを受け入れるのは困難ですし、すべてを愛するまでの心の段階があります。
私の場合は、一つずつ自分の悩みにフォーカスして、一つずつ心の整理をして、一段一段登っていきました。
私は親子関係でずっと悩みを抱えていたので、その複雑なトラウマを解消する為の気持ちの整理にすごく時間がかかってしまいました。
自分を愛せない、受け入れられない原因は心の中に隠れているかもしれません。
まとめ
定期的に自分の心と向き合う時間をつくってみてください。
そして、
「自分の心が喜ぶこと」を日常的に積み重ねてみてください。
自分の心が心地よくなる選択を日常的にすることで最終的には自分をまるっと愛している状態になるので、ぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね。
読んでいただきありがとうございました。